出雲市民フォーラム「島根大学病院の最新治療」2023 夏 第二弾を開催しました!

公開日 2023年08月31日

 夏空がまぶしく輝く中、8月20日(日)、島根大学医学部臨床小講堂にて、出雲市民フォーラム「島根大学病院の最新治療」2023 夏 第二弾を開催しました。

 椎名浩昭病院長の挨拶の後、3人の講師が最新治療について分かりやすく講演し、87名の参加者が各25分の講演を熱心に聴講しました。
 始めに、消化器内科の福庭暢彦助教が、膵臓の構造及び「膵がん」の症状を説明した後、「膵がん」を発見するための診断技術を紹介しました。また、「膵がん」は早期診断が難しいため、リスクファクターがあれば、MRIなど定期的な検査をしてほしいと話しました。

 続いて、肝臓内科の飛田博史講師が、肝臓の構造及び「肝硬変」、「肝がん」など肝臓病の症状を説明した後、全国の中でも島根県は「肝がん」による死亡率が高いものの、当院での集学的治療により「肝がん」が治癒した症例について紹介しました。

 最後に、消化器外科の山本徹講師が、大腸の構造及び「大腸がん」の症状を説明した後、早期発見のために便潜血検査、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)による大腸がん検診が重要であること、また、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を用いた大腸全般の手術について、映像を交えながら紹介しました。

 参加者の皆さまは、それぞれの講師が紹介する当院の取り組みについて、真剣な表情でスクリーンを見つめ、講演に聞き入っていました。

 また、講演後の質疑応答では、当院への期待やご要望に加え、多くの質問をいただき、参加者の皆さまの関心の高さを窺い知ることができました。

 終了後のアンケートには、「自覚症状が出にくい臓器もあるので、元気だから大丈夫だろうと軽視せずに、定期的な検診を受けることが大切だと改めて学ぶことができました」、「丁寧にわかりやすく話していただき、病気になっても安心して受診できると思いました」など、多くのコメントをいただきました。

 暑い中、お越しいただきました参加者の皆さまへ深く感謝申し上げますとともに、今後も当院の活動内容や最新治療に関する情報を広く市民の皆さまにお伝えして参ります。

 

 

<演題>

  1. 「膵がんの早期診断と治療法 ~島根大学を中心とした関連医療機関との取り組み~」
     消化器内科 助教 福庭 暢彦
  2. 「肝臓病患者さんと共に歩むために」
     肝臓内科 講師 飛田 博史
  3. 「大腸がん手術、ここまでできるようになりました! ~ロボット支援手術の実際~」
     ロボット支援手術推進センター副センター長

     消化器外科 講師 山本 徹

 

椎名病院長の挨拶

講演の様子

質疑応答の様子(左から消化器外科 講師 山本 徹、肝臓内科 講師 飛田 博史、消化器内科 助教 福庭 暢彦)