9月8日（日）、島根大学医学部臨床小講堂にて、今年度2回目の出雲市民フォーラムを開催しました。今回は外科治療をテーマに、各科の医師が講演を行いました。

　はじめに、呼吸器外科の山根正修教授が、肺がんの進行度に応じた治療例と手術方法について説明しました。初期の肺がんは治癒が可能であるため、可能であればCT検査を受けることを推奨していました。
　次に、肝・胆・膵外科の日髙匡章教授が、肝胆膵疾患の概要とその手術方法、さらに肝移植について説明しました。肝胆膵疾患は症状が現れにくいこと、また最近ではアルコールや脂肪肝が原因の肝疾患が増えていることなどが紹介されました。
　最後に、産科婦人科の金崎春彦准教授が、帝王切開から骨盤臓器脱まで、幅広い手術内容について動画を交えて紹介しました。婦人科の疾患については、「恥ずかしい」と受診を躊躇する患者さんが多いが、適切な治療を受ければ快適な生活が送れる疾患も多いので、遠慮せずに受診してほしいと話しました。
　
　講演後の質疑応答では、肺がんの増加原因やアルコールと肝疾患の関連、婦人科の検診についてなど、数多くの質問が寄せられました。病院長の補足説明を交えながら各医師が回答し、活発な意見交換が行われました。
　
　次回は10/6（日）に出雲にて病理診断・人工関節・弁膜症をテーマに開催予定です。次回も多くの皆さまのご来場をお待ちしております。​​​​​​

 

講師の先生方（左から　産科婦人科　金崎春彦先生、肝・胆・膵外科　日髙匡章先生、呼吸器外科　山根正修先生）

 

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