公開日 2024年10月16日
2024年4月より島根大学長を拝命いたしました大谷です。1983 年に旧島根医科大学解剖学教室に赴任後、2021 年に島根大学理事として松江に異動するまで、38 年間「医大」で教育・研究や医学部長など運営に携わってきました。解剖学教育では全ての医学生さんの顔と名前を一致させ、篤志献体の会「有終会」などを通じて、県民の皆様にも長くご指導・ご支援をいただきました。島根の豊かな自然、美味しい食べ物と水・お酒、深い歴史と文化、そして何より地域の皆様の温かさのお陰様にて、人生の半分以上の充実した日々をこの地で過ごさせていただきました。
一方で、島根県は少子高齢化、経済縮小などの課題先進地でもあります。島根大学は、自然科学と人文社会科学のバランスの取れた恵まれた構成を持っており、地域を支える幅広い人材の育成と産業振興など地域課題解決へ向けて、その総力を結集する必要があります。医学部・病院は、全ての力の源である人・ヒト・人間を対象とする医学教育・研究、医療を担っており、これを「かすがい」として島根大学の自然科学、人文社会科学の力を集結し、課題解決に資する教育・研究、社会貢献を強力に進めてまいります。
就任後半年が過ぎ、両キャンパスを跨いで全学的に同じ方向を向いて前進する機運が醸成されてきています。皆さまからいただいたご恩をお返しするべく、椎名病院長・理事、石原医学部長、鬼形副学長(地域協創(出雲キャンパス・県西部)担当)、浦野学長特別補佐(医学研究担当)、岩下学長特別補佐(大学魅力化コーディネート担当)、平野学長特別補佐(出雲キャンパス情報システム管理担当)の全学の任務をお願いした先生方はじめ、医学部・病院と松江キャンパスの先生方・職員の皆さんとの連携を強化して一致団結し、皆さまの豊かな健康と生活に貢献できるよう、全力で取り組んでまいります。今後とも島根大学へのご理解とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
島根大学長 大谷 浩(おおたに ひろき)