当センターでは、これまで「遺伝カウンセリング外来」と「がんゲノム医療外来」を小児科外来と腫瘍内科外来の2か所で分かれて行っておりましたが、センターの一体的な運用を目的に、このたび3階に移転し、それぞれの専用の診察室を新設しました。

　「遺伝カウンセリング外来」では、出生前診断をはじめ、周産期から小児、難病、腫瘍、循環器、神経領域まで、年間約600件に及ぶさまざまな遺伝カウンセリングに対応しています。また、「がんゲノム医療外来」では、がんの組織や血液を用いてがんに関連する多数の遺伝子を一度に調べ、患者さん一人ひとりに合った治療法を見つけるための「がん遺伝子パネル検査」に対応しています。検査を安心して受けられるようにするだけでなく、検査後に提案される治療、特に治験への参加に向けたサポート体制も整えています。

　当センターでは、専任医師や認定遺伝カウンセラー、臨床検査技師、看護師、医師・病院クラークなどの多職種が連携し、患者さん一人ひとりに最適な医療の提供と、長期的な心理・社会的サポートに注力し、専門的で包括的なフォローを行ってまいります。

　今後も各診療科や関連部門と密に連携し、島根県における遺伝・ゲノム医療の水準向上と均てん化に貢献してまいります。

 

   

 

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