「有りそうで、なかった!」―医学部附属病院ワークライフバランス支援室が医師用マタニティ白衣を開発しました!

公開日 2011年08月16日

 医学部附属病院ワークライフバランス支援室では、「妊娠中の女性医師が快適に着ることができる白衣が欲しい。」という本学職員からの要望をきっかけにして、調査したところ、看護師のマタニティ用ユニフォームは市販されていますが、医師用コートタイプのマタニティ用白衣がないことが判明しました。従来女性医師は妊娠後期になるとボタンを外したり、男性用の大きな白衣を着ていたのです。「なければ自分たちで作ろう!」と地元の白衣メーカーとともに医師用マタニティ白衣の共同研究・開発を始めました。このほど研究用の白衣が完成し、記者発表を行って披露しました(平成23年5月30日特許出願済)。今後はこの白衣を使用して学内でモニター調査を行い、さらに改良して実用化を目指します。

 本学では研修医や医員など若手医師における女性の割合は半数近くに達します。地域における医師不足が大きな社会問題となる中、本学の女性医師にも妊娠中や出産後もキャリアを継続することが社会的に要望されています。妊娠中でも快適に着用できる白衣の存在は、女性医師のストレスを緩和し、仕事へのモチベーションを保ちながら産休前まではつらつと勤務してもらうためのサポートツールの一つになることが期待されます。

 さらに、コートタイプのマタニティ白衣は、医師のみならず医療技術職・薬剤師などのメディカルスタッフはもちろんのこと、実験系の研究職や技術職など広範囲の職種で利用可能です。本白衣の開発は、女性医師のみならず理工農分野の若手女性研究職・技術職への支援という観点からも社会的に大きな意義を持つものです。

記者発表当日は報道機関10社が出席し、メディア側の関心の高さがうかがえました。当日出席した報道各社は下記の通りです。

出雲ケーブルビジョン、朝日新聞、NHK松江、共同通信、読売新聞、産経新聞、島根日日新聞、山陰中央新報、中国新聞、毎日新聞 (順不同)

白衣開発の経緯、記者発表の様子などは下記のワークライフバランス支援室ホームページをぜひご覧ください。 

http://www.med.shimane-u.ac.jp/hospital/wlb/report4/topics_33.html
http://www.med.shimane-u.ac.jp/hospital/wlb/report4/topics_34.html

記者会見の様子
記者会見の様子

附属病院職員による試着披露
附属病院職員による試着披露