島根県における顎顔面口腔領域専門の “島根 災害派遣口腔医療チーム”の配備について(医学部歯科口腔外科と島根県歯科医師会の取り組み)

公開日 2012年11月26日

(平成24年11月26日:報道発表)

医学部歯科口腔外科(主任:関根浄治教授)
講師 管野貴浩

 この度,当院では,大地震や天災などによる災害発生時や,航空機や列車事故等が発生した場合の災害急性期 (おおむね48時間以内) に対応するため,“島根大学医学部附属病院災害派遣医療チーム(DMAT: Disaster Medical Assistance Team)”との連携体制の元に,(社)島根県歯科医師会との間で,島根県内や山陰地域での災害発生時に,顎顔面口腔・歯科領域に対し専門的に活動できる,機動性と継続性を持った災害派遣口腔医療チームを配備しました。

 これまで,(社)日本歯科医師会の積極的な取り組みとしての,昨年の“東日本大震災”をはじめとした,被災した方々への口腔・歯科的治療や口腔ケアによる歯科医療支援や,法歯学・歯科的な個人識別と身元確認の重要性と,我々医学部歯科口腔外科の専門性としての急性期口腔顎顔面外傷治療への取り組みを全て融合させ,連携協力体制のもとでのチームとして発足させたもので,全国でも初の取り組みです。既に,災害発生の有事を想定した県内での大規模DMAT訓練にも積極的に参加し,実行性と機能性を高めています。

 我々の取り組みについて,島根県歯科医師会との間で連携構築した体制と,これまでの活動内容を,平成24年11月26日(月)午後より,山陰及び島根県内の報道機関各社に対し,井川病院長と島根県歯科医師会代表者らの同席のもと,報道発表を行いました。

 天災や災害は,何事も誰しも無いにこしたことはありませんが,我々の結成した“島根 災害派遣口腔医療チーム”によって,有事の際の島根県民の方々への迅速な対応と,安全な医療提供をお約束させていただきました。

(記者会見の様子)

記者会見の様子