手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」の手術見学会および記者会見を行いました

公開日 2013年08月09日

(平成25年8月9日:報道発表)

 8月9日(金),各報道機関向けに遠隔操作型内視鏡下手術システム ロボット 「ダ・ヴィンチ S HD サージカル・システム (米国インテュイティブ・サージカル社製)」を用いた手術の見学会を開き,その後記者会見を行いました。

 この手術支援ロボットは昨年11月,本院が島根県で初めて導入したものです。

 今回の見学会および記者会見は,広く県内の方々に先端技術を用いた外科的治療を提供することを目的とした取り組みを情報発信するという趣旨で行いました。

<ダ・ヴィンチの特徴>
・内視鏡手術を支援するシステム
・ロボットアームが人の手に比べて小さく精緻な動きができるため,非常に精密かつ安全な手術が可能
・手術の様子を大画面の3D映像で見れるため,広い視野で手術ができる

<患者さんへのメリット>
・術中の出血量および術後の痛みが少ない
・手術創部が小さく,創部感染のリスクが少ない
・社会復帰が早くできる
・良好な制がん効果

 「ダ・ヴィンチ」導入後,本院では今までに35例以上の患者さんにロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術を実施し,1例の患者さんにロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術を実施しました。今後,膀胱癌の手術や,他の外科領域(心臓血管外科,胸部外科,消化器外科,婦人科)への応用・発展も期待されます。

アームを操作する術者
サージョンコンソールで
アームを操作する術者

3D画面を見ながら手術を進める様子
3D画面を見ながら手術を進める様子


記者会見

記者会見(左奥:椎名泌尿器科長 右奥:井川病院長)