公開日 2021年11月16日
2021年8月から、当院で出生された赤ちゃんを対象に「追加の新生児マススクリーニング」として9疾患を対象に検査を提供する体制を整えました(実費負担あり)。
新生児マススクリーニング(NBS)とは、生まれつきの病気を、出生直後未発症の時点で発見し治療することで、赤ちゃんを守る社会全体の取り組みです。当院は島根県からの委託を受けて25疾患のNBS検査を実施しています。
近年の検査法や治療法の進歩によって、様々な病気の子ども達をNBSで救うことが出来るようになってきました。例えば、重症複合免疫不全症(SCID)は、生まれつき免疫力が非常に弱い病気です。この病気では知らずにロタウイルスワクチンなどの生ワクチンを接種してしまうと命に関わる副反応を起こします。未発症の段階での「造血幹細胞移植」がとても有効である事が分かっており、近年、早期に発見する検査法が開発されています。
今後は「追加の新生児マススクリーニング」にご賛同いただける県内の医療機関で出生した赤ちゃんを対象として順次検査を提供させていただく予定です。
◆問い合わせ先
難病総合治療センター検査部門
https://www.med.shimane-u.ac.jp/hospital/nanbyou/
電話:070-5050-5214(平日9:00~16:00)