「関節リウマチ教育入院」行っています

公開日 2022年10月20日

 膠原病内科が扱う疾患の中でも代表的であり、最も患者数が多いものに関節リウマチがあります。関節リウマチは関節炎が生じ関節変形をもたらす機能予後、生命予後不良の疾患であり、以前よりも高齢で発症する人が多くなっていることが知られています。近年抗リウマチ剤のメトトレキサートや、生物学的抗リウマチ剤、分子標的薬などによりその予後は著しく改善されてきましたが、そうした治療に伴うリスクに十分な注意を払う必要があります。そのため内臓機能や筋力が低下し基礎疾患を持っていることが多い高齢リウマチ患者さんでは、治療薬の選択を慎重に行う必要もあります。また、治療を安全に行う上では患者さんの疾患や治療薬の理解が重要です。
 そこで当院の膠原病内科では、高齢リウマチ患者さんを対象として2022年4月より「関節リウマチ教育入院」を開始しました。1週間の入院期間中に全身の評価を行い、どの治療がその患者さんにとって適切であるかを判断します。膠原病内科医師、看護師、薬剤師から、リウマチという疾患について治療の流れについて説明、基礎療法(日常生活の過ごし方)、薬剤指導を行います。また、歯科口腔外科、リハビリテーション科と協力し、口腔ケア指導、リハビリ指導もあわせて行います。
 今後ますます高齢化する島根県のリウマチ患者さんに最適な治療を提供する上で、当院ならではの多職種連携で関節リウマチ患者さんをサポートいたします。


      
    リウマチ治療の柱であるリハビリの指導風景 

   
薬剤師からリウマチ治療薬の働き、注意すべき副作用などの説明風景


◆問い合わせ先

内科外来

電話:0853-20-2381