内視鏡を使ったせぼねの手術について

公開日 2022年11月17日

 くびから腰のせぼねの手術治療を担当する分野は「脊椎脊髄外科」と呼ばれます。当院は脊椎脊髄外科専門医基盤研修施設に認定され、脊椎脊髄外科指導医を含む医師3名で難治性の脊椎脊髄疾患に対する診療に当たっています。
 せぼねに関連した症状として、「腰痛」や「あしの痛み・しびれ」があり、太ももの裏を通りあしへ走る痛みやしびれを「坐骨神経痛」と呼びます。「坐骨神経痛」の主な原因疾患として、「腰椎椎間板ヘルニア」と「腰部脊柱管狭窄症」があります。
 これらの疾患に対する従来の手術治療は大きな皮膚切開が必要でしたが、近年では脊椎内視鏡手術と呼ばれる体の負担が少ない方法が開発されています。当院では和歌山県立医科大学から技術指導を受け 2012年から内視鏡手術に取り組み、2022年6月までに400例以上の経験を蓄積しています。また、日本整形外科学会に認定された脊椎内視鏡下手術・技術認定医が在籍し、手術治療において指導的医師の役割を果たしています。
 脊椎内視鏡手術は2cm未満の皮膚切開にとどまり、筋肉のダメージが抑えられるため術後早期の痛みが少なく、1週間から10日程度での自宅退院が可能です。このように脊椎内視鏡手術は小さな負担でピンポイントに治療ができることが最大の利点といえます。


       
 

    

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整形外科外来
電話:0853-20-2385