肝疾患診療連携拠点病院としての取り組みについて

公開日 2023年02月07日

 当院では主に術前検査として、年間約1万人の患者さんが肝炎ウイルス検査を受けています。このうち陽性だった患者さんに精密検査の受診を促す取り組みを行っています。  
 2019年12月から2020年12月の期間は、カルテから治療歴等が不明だった陽性患者さんの主治医に連絡を行い、肝臓内科への紹介をお願いしていました。2021年1月からは肝臓内科から直接患者さんに電話で連絡を行い、治療歴等の詳細についてお話を伺ったうえで受診を促す流れに変更しました。その結果、精密検査の受診率は 100%になりました(図1)。今後も通院や治療が必要な患者さんを漏れなく拾い上げるため取り組みを継続していきます。
 また、島根県は、肝炎ウイルス検査の受検・精密検査の受診・受療・フォローアップという取り組みを促進する肝炎医療コーディネーターを養成しています。島根県肝炎ウイルス検査委託医療機関にこのコーディネーターを配置することで検査委託料の単価が上がるという県独自のインセンティブ(成果報酬)があります。しかし、コーディネーターの配置率はまだまだ不十分な現状です。インセンティブを活用し委託医療機関での肝炎ウイルス検査の実施促進につながるよう、肝疾患診療連携拠点病院として県と協力しながら取り組んでいます。


   


◆問い合わせ先

肝疾患相談・支援センター 電話:0853-20-2721

            (受付時間9:00~16:00)