公開日 2023年05月11日
放射線治療機器が入っている高エネルギー診療棟は、築40年を超え、老朽化が進んでいました。そこで、放射線治療棟を新営し、最新の放射線設備を整備することとなり、このたび竣工を迎えました。その竣工を祝う「島根大学医学部附属病院放射線治療棟竣工記念式典」及び内覧会を令和5年4月29日(祝)に島根大学医学部附属病院玄関ホールで開催しました。
式典では、服部泰直学長、椎名浩昭病院長の挨拶の後、文部科学省高等教育課大学病院支援室長の永田昭浩様、島根県健康福祉部長安食治外様より、ご祝辞を賜りました。
また、放射線治療科長の玉置幸久准教授からは事業概要について説明があり、専門医の育成の拠点となり、がんの治療成績の向上等につなげていきたいなど、関係者へ抱負を述べました。
式典終了後は、放射線治療棟に移動し、テープカットとともに内覧会を開催。出席者は最新の放射線機器を見学し、説明に熱心に耳を傾けていました。
今回導入されたリニアック機は、がん病巣を特定し、呼吸などで動く患部を追尾する機能があり、より精度の高いピンポイント照射が可能となります。放射線量も軽減され、副作用が少ない効果的な治療を行うことが可能となります。今後、1日あたり約40名の治療が見込まれておりますが、患者さんのプライバシーにも十分配慮したきめ細やかな治療を提供するとともに、引き続き島根県のがん治療に貢献してまいります。
【施設概要】
建物面積:1,404平方メートル
主な施設:リニアック室(2室)、CT室、アフターローディング室、深部治療室、治療計画室、診察室(4室)、処置室、待合ホール等
服部学長挨拶
椎名病院長挨拶
放射線治療科長 玉置准教授から事業概要説明
テープカットを行う関係者
リニアック機1の説明の様子
リニアック機2の説明の様子
CTの説明の様子
待合室