もの忘れ外来で行う認知症鑑別診断について

公開日 2023年11月27日

 当院の認知症疾患医療センターでは、専門の「もの忘れ外来」にて、認知症の早期診断・治療や相談対応を完全予約制で行っております。
 

 認知症の早期診断にあたり、当外来では以下のような鑑別診断を行っています。診察・問診、血液検査・神経心理検査、画像検査それぞれに重要なポイントがあり、脳神経内科と精神科神経科の専門医師がチームを組んで多角的に評価を行います(図1)。
 

 認知症鑑別診断図

 

 多くの認知症は根本的な治療方法がないのが現状ですが、早期に鑑別診断を行い適切な治療を行うことで、ある程度の進行予防が期待できます。

 1.病気の初期段階で治療薬を開始したり予防を意識したりすることにより、症状が改善したり進行を遅らせたりできる可能性があります。

 2.病気の症状や進行に見合った適切な支援を受けることができます。

 3.本人や家族が話し合ったり、その後の生活のことを考えたりする時間を持つことができます。

 

 認知症施策推進総合戦略に、「認知症の人の意思が尊重されて、できる限り住み慣れた地域の良い環境で、自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指していく」という基本方針があります。これを基に、当センターでも正確な診断と的確な治療アドバイスに努めて参りますので、お気軽にご相談ください。



【お問い合わせ】認知症疾患医療センター(もの忘れ外来) TEL:0853-20-2384・2388