公開日 2024年01月18日
令和6年1月1日(月)に発生した石川県能登半島地震について、厚生労働省(DMAT事務局)より災害派遣要請を受け、被災地で医療活動を行うために、災害派遣医療チームである島根大学医学部附属病院DMAT(第1次隊)(医師1名、看護師2名、業務調整員2名)が1月7日(日)に島根県から出発し、1月8日(月)から活動を行ってきましたが、1月11日(木)夕刻に本院に帰院しました。
DMAT1次隊は、参集拠点本部の能登総合病院へ到着した後活動を行い、本院からのDMAT2次隊が到着したことに伴い、引継ぎを終え、帰院したものです。
災害派遣医療に参加した隊員からは、「今回の派遣では、石川県七尾市の中核病院に開設された、『能登医療圏活動拠点本部』において、主に物資関係の本部活動を担当させていただきました。被災地へ直接お伺いすることはありませんでしたが、現地の声は確実に本部にも届いており、地域の皆さまが耐え難い環境に置かれていることがモニターの行間から湧き上がるように感じられました。被災者の皆さまや、現地で活動している医療関係者の皆さまの支えになれたかは分かりませんが、与えられたミッションを確実に遂行して帰ってまいりました(岡医師)」、「能登中部・北部医療圏の病院における食料等の物資ニーズの把握、県調整本部を通した物資調達が主な業務でした。他のDMAT隊が避難所支援を行う際、インフルエンザ検査キットなどが必要となる事例があり、そのような場合は、DMAT隊が持参した物資を調達・調整し、その避難所支援の隊へ提供するなどの調整業務を行いました(石原調整員)」など、現地で体験したことについての感想が寄せられました。
引き続き、島根大学医学部附属病院DMATは、被災された現地の方が必要とする災害医療支援を続けて参ります。
(帰院時の様子)
左から 岡 和幸医師(高度外傷センター)、鴨山 桂子看護師、遠藤 篤也看護師、日野 哲弥調整員(救急救命士)、石原 慎之調整員(薬剤師)