レカネマブ専門外来(MCI外来)開設のお知らせ

公開日 2024年03月21日

 軽度認知障害及び軽度認知症の進行抑制を目的とした新薬「レカネマブ」が保険適用となり、当院へも多くのお問い合わせを頂戴しております。当院では、レカネマブ治療希望の患者さんのご相談や診療を円滑に進めていくため、このたび専門の「MCI 外来」(mild cognitive impairment:軽度認知障害)を開設しました。

 

 当外来を受診するには、まずかかりつけ医などで簡易的な認知機能テスト「長谷川式認知症スケール」を受けて頂き、概ね18点以上かつアルツハイマー型の認知機能障害が疑われると認められた場合に、かかりつけ医などから当外来へご紹介頂きます。当外来では患者さんの症状やご希望をお聞きしながら、詳細な認知機能検査、頭部MRI検査、PET検査または髄液検査によるアミロイドβ沈着の評価などを数回に分けて実施し、レカネマブ治療の対象になるかを診断します。その後、レカネマブの副作用・費用などについて十分な説明を行った上で、希望される方にはじめて2週間に1回の点滴治療を18か月間行う形となります(図1)。

 

 レカネマブ治療中は薬剤の副作用が出る可能性があるため、脳神経内科や精神科神経科の専門医を核としたチーム医療体制を組み、診療を進めてまいります。定期的な経過観察を行い、万一症状が出た場合には、当院の脳卒中センターなどで救急対応できる体制を整えています。

 

 当院では、今後ももの忘れが気になる方に寄り添う医療を提供して参ります。認知症疾患医療センタースタッフが相談対応等も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

 

  外来の流れ

 

【参考】

MCI外来について(認知症疾患医療センターHP)

アルツハイマー型認知症の新薬レケンビ(レカネマブ)について(認知症疾患医療センターHP)

 


【お問い合わせ】基幹型認知症疾患医療センター TEL:0853-20-2630