公開日 2024年04月22日
当院心臓血管外科では、心臓弁膜症・大動脈瘤・冠動脈疾患といった心臓・血管疾患の外科治療を行っています。この度、75歳の患者さんに対し高難度な手術を行い、無事成功しました。
この患者さんは、約8年前に急性大動脈解離を発症しましたが、当院にて手術し、その後はかかりつけ医に定期的に通院されていました。ところが最近になって残存大動脈解離と大動脈瘤の拡大が進み、当院にて再手術をすることになりました。
大動脈疾患は、高齢患者への対応や血管内治療など初回治療の安定化が進んでいる一方、追加手術や再手術といった困難な手術も増加傾向にあります。今回は、追加手術に加え脳梗塞や脊髄梗塞の合併症発生リスクが非常に高い難手術だったため、京都大学の湊谷謙司教授にご協力いただいた他、麻酔科、看護師、臨床工学技士など多職種が一丸となって手術に臨み、7時間24分の大手術を成功させました。
今回のような難手術の実施にあたっては、個人の力量だけでは限界があり、治療チームとしての総合力が求められます。当科だけでなく、診療科や病院を超えたスタッフが連携し、今後も症例を重ね、知識や経験・力量向上を図り、島根大学病院として大動脈疾患に対し安全で確実な手術が行えるよう、一丸となって頑張ってまいります。
【参考】
大動脈瘤について、当院医師がわかりやすく解説しています。
あわせてぜひご覧ください。
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心臓血管外科HP