公開日 2024年06月11日
「非結核性抗酸菌症（NTM）」とは、自然界の土壌や水道水（浴槽、シャワー）などに広く存在する細菌を吸い込むことで感染し、咳や痰、血痰や発熱、呼吸困難を起こす病気です。 病名に「結核」と名が付くので心配をされる方がおられますが、人から人への感染はありません。近年、罹患数・死亡数共に増加傾向で、特に中高年女性の発症が増えています。
そこで、当院では昨年「NTM（非結核性抗酸菌症）専門外来」を開設しました。この病気の進行は基本的には緩やかではありますが、治りにくく再発が多いため、多剤併用の薬物療法が必要です。当外来では、CT 画像、培養検査と薬剤感受性や臨床経過を考慮し、個々の患者さんに適した薬剤を決定しています。近年は難治性の症例に有効な吸入薬が登場し、治療の幅が広がりました。
非結核性抗酸菌症が疑われる方や、治療にお困りの患者さんがおられましたら、ぜひ当外来を受診ください。（かかりつけ医の紹介状が必要です）
～お知らせ～
呼吸器・化学療法内科では、島根県の呼吸器診療の体制強化のため、2024年6月30日までクラウドファンディングを行っています。皆さまのご協力をお願いできれば幸いです。
クラウドファンディング募集サイト「READY FOR」（外部サイトへリンクします）
【お問い合わせ】呼吸器・化学療法内科（内科外来） TEL:0853-20-2381