島根大学医学部附属病院

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難病の心筋症治療薬を県内で唯一導入しています

公開日 2024年07月05日

 心アミロイドーシスは、アミロイド蛋白という異常蛋白が心臓に蓄積し、心臓の壁が厚くなり(肥大し)ポンプ機能が低下する難病の心疾患です。この病気は心不全、弁膜症、不整脈の原因となり、むくみ、息切れ、動悸、失神などの症状が現れます。心アミロイドーシスは他の心筋症と比べ予後(病気の見通し)が悪いため、早期診断と早期治療が重要です。

 

 心アミロイドーシスの中でも特に昨今注目されているのが、加齢に伴いアミロイド蛋白が蓄積する野生型トランスサイレチン心アミロイドーシスです。これまでは有効な治療手段がありませんでしたが、2019年3月にこの病状の進行を抑制する効果が期待される治療薬タファミジス(ビンダケル)が保険適用となりました。

 

 この薬が使用できるのは学会で定められた医師と施設に限られており、島根県では現在当院のみが認可施設となっています。また、ビンダケル導入認定医師もこれまでは県内で当院医師ただ1人でしたが、2024年4月から新たに3名が認定され、より多くの患者さんに対応できるようになりました。

 

 地域の医療機関の皆様にご協力をいただき、院内でも各部署としっかり連携を取りながらアミロイドーシスの早期診断・早期治療に努めてまいります。

 

心アミロイドーシス診断フロー

 

 

【お問い合わせ】循環器内科(医局) TEL:0853-20-2249