公開日 2024年07月22日
脳卒中とは「脳梗塞」「脳出血」「クモ膜下出血」といった脳血管の病気の総称です。脳卒中の治療において「Time is money」ならぬ「Time is Brain」という言葉がありますが、脳卒中は発症すると脳細胞が刻々とダメージを負っていくため、1分1秒でも早く治療を行うことが大切であるという格言です。
当院では、脳卒中に迅速に対応するため、2020年10月に高度脳卒中センターを開設しました。翌年4月にはホットライン、Join© アプリケーションを導入し、救急隊などからの情報共有を円滑に進めるシステムを構築しました。また、2021年10月に山陰地方唯一のStroke Care Unit(脳卒中専門病棟)を開設し、専任医師・看護師・理学療法士などが、脳卒中急性期の患者さんを集中的に治療する体制を整えました。
これらが功を奏し、当センター開設以後、検査や治療開始までの所要時間が以前より大幅に短縮されました。また、退院時に歩いてお帰り頂けるまでに回復した患者さんも増加しました。日本トップレベルの脳卒中治療体制が整った当センターは、全国からも注目されています。
私たちは、「Time is Brain」の格言に則り、今後もより迅速な治療介入・脳卒中治療が出来るよう日々改善を続けて参ります。
●検査や治療開始までの所要時間の推移
センター開設前後の比較では、開設後の②③の方が全項目において時間短縮が実現できています。
①センター開設前 ②センター開設後 ③Join,ホットライン導入後
高度脳卒中センター医師一同(左から 辻医師・林センター長・有竹副センター長・青木医師)
【お問い合わせ】高度脳卒中センター TEL:0853-20-2245