公開日 2024年11月13日
「緩和ケア」とは、がんを治療することを目的とした手術や薬物療法、放射線治療などとは異なり、がんの進行に伴う身体的・精神的な苦痛を和らげることを目的としたケアです。
当院では、がんの診断時からだけでなく、心不全をはじめとするさまざまな疾患に対しても、診断時から治療と並行して積極的に緩和ケアを提供しています。緩和ケアセンターは、緩和ケアチーム(一般病棟)、緩和ケア病棟(専門病棟)、緩和ケア外来(外来)の3つの部門で構成され、主に症状緩和を目的とした対策や、在宅医療への移行・転院調整を行っています。また、緩和ケア病棟では、より専門的なケアや他院からの患者さんの受け入れも行っています。
さらに、当院では「アドバンス・ディレクティブ(事前要望書)」への取り組みを、全国に先駆けて行ってきました。アドバンス・ディレクティブとは、「将来自らが判断能力を失った際に、自分に対して行われる医療行為に関する意向を前もって示すこと」です。これを作成するためには、自分が望む医療やケアについてあらかじめ考え、ご家族や医療者と繰り返し話し合い、意向を共有する「アドバンス・ケア・プランニング(人生会議/ACP)」が重要となります。緩和ケアセンターは、関連部署と連携し、アドバンス・ケア・プランニングの推進にも積極的に取り組んでいます。
緩和ケア病棟の屋上庭園
緩和ケアセンターについて(病院広報誌「しろうさぎ」78号より)
【お問い合わせ】緩和ケアセンター TEL:0853-88-3057