島根大学医学部附属病院

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早期乳がんの新治療法:ラジオ波焼灼療法で乳房を温存

公開日 2025年02月19日

 「ラジオ波焼灼療法」は、がん細胞に高周波の電流を流し、がんを焼いて破壊する治療法です。この治療法は、腫瘍が比較的小さく(1.5cm 以下)、リンパ節転移のない早期乳がんが対象です。従来の切除手術に比べ、患者さんの身体的負担が少なく、乳房を美しく残せる点が大きなメリットです。

 具体的な治療方法は、全身麻酔の後、専用の針を腫瘍に直接挿入し、ラジオ波と呼ばれる周波数の電流を流します。この電流によって、腫瘍が次第に加熱され、熱で組織が変性していき、腫瘍が完全壊死したのを確認したら治療終了です。手術全体の所要時間は約1時間です。

 加熱は局所的に行いますので、周囲の正常組織への影響を最小限に抑えることができます。また、針を刺すだけの手術ですので、入院期間も短く、早期回復が期待できるため、仕事や日常生活へもスムーズに復帰可能です。

 乳がん治療における新しい選択肢として、ラジオ波焼灼療法は今後ますます広がっていく見込みです。詳しい適応や治療の流れについては、乳腺センターまでご相談ください。

 

ラジオ波治療イメージ図

 

   

【お問い合わせ】外科外来・乳腺センター TEL:0853-20-2384