公開日 2025年02月17日
腫瘍は内臓だけでなく、あごの骨やその周辺にも発生します。腫瘍が大きくなると、他の腫瘍と同様に摘出する必要があります。従来の口腔外科手術では、病変部分をすべて確認するために、口の中を大きく切ってあごの骨を大きく削る必要があり、術後に痛みや腫れ、骨の変形などが問題となっていました。
この度、歯科口腔外科では、最新のデジタル技術と内視鏡を活用し、より安全で患者さんに負担の少ない手術法を導入しました。新しい画像解析技術により、従来のX線やCTの二次元データから3D映像を作成し、病変の位置や形状を正確に把握できるようになりました。また、手術時の切開や骨を削る量を最小限に抑えるため、歯科口腔外科でも内視鏡の使用を開始しました。内視鏡を使うことで、通常の手術では見えない部位も確認できるため、腫瘍摘出手術だけでなく、顎関節の骨折手術や歯原性嚢胞の摘出手術などでも実施されています。
患者さんの負担軽減と、安全で確実な手術を歯科口腔外科でも進めてまいります。
【お問い合わせ】歯科口腔外科(医局) TEL:0853-20-2301