公開日 2025年02月14日
体にたまった老廃物や水分を体外に排出する機能を持つ腎臓は、加齢とともにその機能が低下します。高齢化の進行に伴い、慢性腎臓病の患者数は増加しており、現在、日本人成人の5人に1人が罹患しているとされています。慢性腎臓病が進行すると、腎臓の代わりに血液を浄化するための透析や、腎移植などの腎代替療法が必要になります。特に、超高齢の末期腎不全患者さんに対しては、どの腎代替療法を選択するかが非常に難しい問題となっています。
そこで、当院では腎臓内科に「腎代替療法外来」を開設し、腎代替療法について患者さんやご家族と十分にお話できる体制を整えました。血液透析、腹膜透析、腎移植、保存的腎臓療法(CKM)について、メリット・デメリットをしっかりご理解いただき、患者さんやご家族の懸念事項やご意向を私たち医療チームと共有することで、最適な腎代替療法を選択できるように努めています。
また、当院の血液浄化治療部では、各種腎代替療法(透析など)や腎移植の周術期管理を行っています。血液浄化療法の一種である「アフェレシス療法」も取り扱っており、2024年からは膜性腎症や微小変化型ネフローゼ症候群に対しても保険適用となっています。さらに、吸着式潰瘍治療法(レオカーナ®)なども施行可能となっています。腎臓病にご不安がある方は、まずはかかりつけ医にご相談の上、当院にご相談ください。
【お問い合わせ】血液浄化治療部 TEL:0853-20-2460