島根大学医学部附属病院

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救急
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膠原病診療の地域連携と未来の展望

公開日 2025年03月03日

 膠原病・関節リウマチの患者さんは、高齢化が進む中で、骨粗鬆症、慢性腎臓病、脂質代謝異常、高血圧、糖尿病など、さまざまな合併症を抱えるケースが増加しています。これらの合併症の治療をすべて大学病院で担うのは難しいため、地域の医療機関や開業医の方々と協力し、効率的かつ高度な診療体制を構築する必要があります。
 

 当院の膠原病内科では、主に県全域の膠原病・リウマチ患者さんの入院・外来診療を担当し、地域の中核医療機関である島根県立中央病院や松江赤十字病院にて複雑な合併症を伴う患者さんの診療を担当いただき、棲み分けすることで、患者さんおよび医療機関双方にとって最適な診療体制を実現しています。

 また、今後さらに診療の質を向上させるため、診断・治療機器の充実を進めていきたいと考えています。例えば、関節エコーは患者さんと医師が画像を共有しながら病状を理解し、治療方針をともに決定する「共同意思決定(SDM)」において大きな役割を果たします。これにより、患者さん自身が病態を視覚的に理解しやすくなるだけでなく、治療への納得感や安心感も向上します。また、若手医師にとっても関節リウマチ診療の理解を深める教育ツールとして重要です。

 膠原病診療の未来を見据えながら、地域の皆様とともに患者さんにとってより良い診療体制を築き、質の高い医療の提供を目指してまいります。
 

エコーの様子

 

【お問い合わせ 】膠原病内科(医局)TEL:0853-20-2196