公開日 2025年04月25日
消化器外科では、食道や胃、小腸、大腸、直腸のがん手術を行っています。これらは食べ物の通り道であるため、がんをしっかり取り除きながら、できるだけ機能を損なわないように手術することが重要です。
近年は、ロボット支援手術が保険適用となり、消化器外科で実施する手術すべてがロボットで対応できるようになりました。ロボット手術は、立体的に臓器や血管を見られるだけでなく、手振れがないのが最大の利点で、より繊細な手術を安定して行うことができます。そのため、がんを確実に切除しつつ、周囲の細かな神経や血管を傷つけず、臓器の機能を保つ手術が可能になってきています。
また、現在の医療現場では外科医の不足が大きな課題となっています。ロボット手術では、コントローラーやコンソール(コックピット)の高さや画面の角度などを細かく調整ができるため、従来の開腹手術や腹腔鏡手術で見られた体格による”やりづらさ”が解消され、体の小さな外科医や女性外科医にとって、より良い環境での手術ができるようになりました。医師にとっても働きやすい環境を整えることで、一人でも多くの医師が外科医を志してくれることを願っています。
ロボット支援下手術(ダビンチ)を操作する医師
【お問い合わせ】外科外来 TEL:0853-20-2384