公開日 2025年09月08日
8月24日(日)に、今年度3回目となる市民フォーラムを開催し、「頭の働きを考える」をテーマに多くの方にご来場いただきました。
最初に脳神経内科の長井篤教授が、認知症や軽度認知症障害(MCI)の治療法を解説し、当院での新薬治療件数が中四国最多であること、今後はさらなる新薬の登場により早期治療が可能になるとの展望を紹介しました。
次に、精神科神経科の稲垣正俊教授が、うつ病の定義や環境要因について、ネズミの実験例などを交えて説明しました。脳は体と環境に密接に関係しており、気持ちはすぐには変えられなくても、行動や考え方を変えることで予防や対処が可能だと話しました。
薬剤部の矢野貴久教授は、認知症やうつ病などの薬を具体例を挙げながら、服用時の注意点について説明し、不安なときは薬剤師に相談するよう呼びかけました。また、当院と薬局との情報連携や薬剤師不足についても触れました。
質疑応答では、活発な意見交換が行われ、中には大学病院の赤字問題への言及もあり、関心の高さが窺えました。最後に椎名病院長から当院の現状についても説明がありました。
今年は島根大学医学部が旧島根医科大学の創立から50年を迎えることから、長井教授が50周年を記念したオリジナルジャンパーを着用し、来場者にPRを行いました。
今後も、市民フォーラムなどを通じて地域の皆さまに役立つ情報を発信してまいります。次回は、来年3月1日(日)松江にて難病をテーマに実施予定です。

挨拶する椎名病院長

長井教授より医学部創立50周年の紹介

質疑応答の様子

脳神経内科 長井教授

精神科神経科 稲垣教授

薬剤部 矢野教授
当日のチラシはこちら
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