公開日 2025年12月18日
手術支援センターでは、これまで「安全・安心な手術」を実現するために、複数診療科が関わる高難度手術の調整支援、出血など手術中合併症への対応、周術期管理チームによる術前全身状態の評価と介入を行ってまいりました。
このたび、術前管理システムを強化し、入退院管理センターとの連携を拡充しました。新たに、手術に向けた全身状態の把握とリスク評価を一元的に管理し、手術決定の段階から入退院管理センターと連携し、退院に向けた準備を早期に開始、医療者や患者さん・ご家族に向けた周術期教育・指導を行います。
この仕組みにより、入院前から患者さんの情報を共有し、退院に向けた課題解決に早く着手できます。また、PFM(Patient Flow Management) によって、患者さん中心の医療の推進、安全で質の高い手術、医療安全の強化、医療者の負担軽減が期待されます。
手術が決まった患者さんには、まず手術支援センター(麻酔科外来)を受診いただきます。基本検査(血液・心電図・レントゲン)や詳細な問診を行い、患者さんが予定している手術を安全に受けられる状態かをチェックします。必要に応じて追加検査や、内科・薬剤・栄養指導などを行います。その情報をもとに、入退院管理センターが退院後の生活を見据え、手術前の段階から栄養士・看護師面談などの支援を開始します。
手術支援センターは、入院から手術当日まで、患者さんが安心して治療を受けられるよう全身状態の最適化と継続的なサポートを行います。

【お問い合わせ】手術支援センター TEL:0853-20-2393(麻酔科外来)