公開日 2026年10月16日
近年、高齢化に伴い心不全患者数が増加しています。このうち、心臓弁膜症や先天性心疾患など、心臓の構造に異常が生じる疾患(構造的心疾患)に対して、より専門的な診療を提供するため、このたび心疾患イノベーションセンターを開設しました。
心臓弁膜症は高齢者に多い疾患ですが、従来は胸を切開する外科手術が唯一の根治治療でした。しかし、近年の医療技術の進歩により、血管に細い管(カテーテル)を挿入することで、開胸することなく心臓弁膜症や構造的心疾患の治療が可能となっています。
カテーテル治療の最大の利点は、傷が小さく体への負担が少ないため、術後早期からリハビリを実施できる点です。その結果、入院期間の短縮につながり、早期の社会復帰・日常生活への復帰が期待できます。このため、年齢や合併症などの理由から従来の手術が難しいと考えられる患者さんにも、有効な治療の選択肢を提供できるようになりました。
当センターでは、循環器内科、心臓血管外科、麻酔科などの専門医をはじめ、看護師、理学療法士など多職種の連携によるチーム体制のもと、それぞれの患者さんに最適な治療を提案してまいります。また、心不全診療の向上に加え、診療・教育・研究をバランスよく推進することを目標に、院内での連携はもとより、県内の各医療機関との連携も強化してまいります。

カンファレンスの様子
【お問い合わせ】循環器内科(医局) TEL:0853-20-2206