診療科長 門田 球一 教授
当科の業務としては、外来患者さんからの、他院で下された病理診断に関するセカンドオピニオンの要望に応えることが主なものです。
その他にも、院内の患者さんに対して我々が下した病理診断に関して、主治医ではできない詳細な説明を行う場合もあります。
当科は2015 年度から新設されました。患者さんを直接診察しないのになぜ標榜科かというご意見もあると思いますが、当科の標榜は既に2008 年度に厚生労働省から認められています。近年、病理が臨床の一分野として果たす役割が大きくなってきていますので、これは全国的な流れと言えます。
当院では、病理診断は従来通り病理部で行いますので、当科の業務としては上記のような事柄です。内科外来の近くに部屋があり、デジタル画像を用いて患者さんへの説明を行います。説明は主として科長が担当しますが、事前に副科長をはじめ、病理部内の医師と充分協議した後、患者さんへの説明に臨むことにしています。対象は病理医が診断・治療に関わったすべての疾患です。また、当該臨床科の担当医と充分意見交換をしながら、業務を行っていくことが重要と考えています。懇切丁寧に患者さんへの説明を行いますので、病理診断に関して不明な点があればお気軽にご相談ください。ただし、セカンドオピニオンに関しては現段階では保険適用外であることをご了承ください。