部長 田中 真美
看護部の理念である『地域に信頼される質の高い看護を提供します』を基に安心安全で質の高い看護の提供、共育、超過勤務縮減を目的にPNS® 体制を実施しています。
日々の業務を看護師がペアとなり共働して情報交換や確認行動をとりながら患者さんを受け持つ方式です。
特定機能病院として先進医療に対応するために専門看護師や認定看護師をはじめ高い専門性をもった看護職が多職種と協働しながら安全で安心な医療・看護の提供に努めています。
助産師、看護師、看護補助者は、病棟・外来・中央診療施設(手術部・放射線部)、特殊診療施設(救命救急センター・高度外傷センター・集中治療部・HCU・SCU・総合周産期母子医療センター・光学医療診療部・血液浄化治療部・緩和ケアセンター)、診療支援施設(地域医療連携センター・入退院管理センター・医療情報部)と幅広い部署で活動し、患者さんに24 時間接する唯一の職種として重要な役割を担っています。変則2 交代のシフトにより、一般病棟7 対1、その他集中治療部、救命救急センター、総合周産期母子医療センター等は、それぞれの部署に応じた看護体制を整え、保健師助産師看護師法に基づく「療養上の世話」「診療の補助」の看護を実践しています。さらに臨床看護研究による看護の質向上への研鑽にも取り組んでいます。
看護師個々の実践能力を高め地域医療と先進医療を支える医療チームの一員として看護の専門性、役割が発揮できる人材育成において、クリニカルラダーを活用し、院内研修とタイアップし看護実践能力の向上とともに倫理教育、研究的視点を段階的に身につけていけるように継続して支援していく教育体制を整えています。
地域の医療機関と連携し切れ目のない看護実践に向けて病棟・外来の一元化を図り、患者さんが入院から外来、在宅へ連携が円滑に行える体制や病棟看護師等が地域の訪問看護師と連携を図り退院前後訪問を行う体制を整えています。看護専門外来では認定看護師を配属し、医師と連携を図り専門性の高い療養支援を行っています。働き方改革のタスクシフティング及び看護師の業務拡大の観点から、看護師特定行為研修修了者による特定行為の実施にも取り組んでいます。今後も急性期医療・高度先進医療・周産期医療・がん医療の体制を充実させるため患者さんや地域のニーズに応じて活動を拡大し、多職種と連携しながら看護の専門性を発揮して取り組んでいきます。