島根大学医学部附属病院

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救急
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認知症疾患医療センター

脳神経内科_長井先生

センター長 長井 篤 教授

県内唯一の基幹型認知症疾患医療センターである当センターでは、専門外来の「もの忘れ外来」にて認知症の早期診断・治療を行うとともに、認知症に関する問題や相談を、認知症を学んだ専門スタッフがチームを組んで解決していく体制を作っています。

 

 

診療内容

 もの忘れ外来では、問診、診察、画像検査、認知機能検査等によって、認知症の鑑別診断と、それに基づく初期対応、治療、行動心理症状への対応等をかかりつけ医と連携しながら行っています。すべて予約診療としており、脳神経内科と精神科神経科が担当しています。地域のかかりつけ医からの紹介のもと、鑑別診断を行い、症状に応じた薬物療法・非薬物療法の提案を行い、認知症療養計画書を作成して、かかりつけ医に逆紹介を行います。鑑別診断結果や状態に応じて、半年後や1年後に外来受診していただき、認知機能検査等の経過観察を行い、結果はかかりつけ医に報告します。患者さんの診断・治療においてはご家族や身近な介護者の方からの情報が重要です。患者さんやご家族からの相談に、面談や電話を通してセンタースタッフが対応しています。

 

 

特徴

  

 主な疾患として、軽度認知障害、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症など、多くの認知症は根本的な治療方法がないのが現状ですが、その一方で認知症を早期に診断し適切な治療を行う事で、ある程度の進行予防が期待できます。認知症施策推進総合戦略に「認知症の人の意思が尊重されて、できる限り住み慣れた地域の良い環境で、自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指していく」という基本的な考えがあります。これを基に、当センターでも早期発見・対応のための体制整備を行い、認知症の診断や治療に関する相談に対応しています。

 さらに、地域での認知症医療・介護の連携体制強化のために、かかりつけ医、介護専門支援員、若年認知症コーディネーターなどと連携し、問題解決を目指しています。また、医療、福祉、介護、行政等の関係者向けに、知識の習得や関係機関の情報を得ること、対応力の向上や支援体制の構築を推進する目的で、会議、研修会も開催しています。

 

 

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