診療科長 久守 孝司 講師
新生児から、中学・高校生までの方を対象に、幅広く診療を行っています。疾患によっては、成人・高齢者の方も診療しています。
2021年4月以降、当院は島根県の総合周産期母子医療センターとなりましたが、周産期の外科部門を担当する診療科として、これまで通り真摯に対応します。
〈当科の専門分野〉
1.小児外科疾患
2.小児泌尿器科疾患
3.新生児外科疾患
4.障害児( 者) 外科疾患
〈当科で診療している疾患〉
● 頸部:甲状腺疾患、先天性嚢胞性疾患(甲状舌管嚢胞など)、耳前瘻、副耳、舌小帯短縮症 他
● 胸部:漏斗胸、気道疾患( 含む気道異物)、肺疾患、横隔膜疾患、食道疾患、縦隔疾患 他
● 腹部:腹壁疾患、各種ヘルニア、消化管疾患、肝胆膵脾疾患、小児固形腫瘍 他
● 尿路:腎・尿管・膀胱の各種先天性疾患、神経因性膀胱、二分脊椎に伴う膀胱直腸障害 他
● 生殖器:尿道下裂等の外性器疾患、精巣疾患、卵巣疾患 他
● 肛門その他 鎖肛、各種痔疾患、直腸脱、体表の疾患(リンパ管腫、血管腫) 他
1)小児泌尿器科疾患の専門的診療を行っています。
2)傷痕の残らない手術を行っています。
当科で行っている急性虫垂炎に対する単孔式腹腔鏡補助下虫垂切除術は、傷痕が残らないことが最大の特徴です。他に、新生児例を含めた女児の鼠径ヘルニアや、程度のひどくない膀胱尿管逆流症でも傷痕の残らない手術を行っています。
3)腹腔鏡、胸腔鏡を使用する鏡視下手術を積極的に導入し、こどもの負担の軽減をはかっています。
4)「こどもに優しい診療」をモットーとし、超音波検査での診断を多用するなど、苦痛・侵襲の少ない診療を心掛けています。
5)こどもに配慮した「プレパレーション」を行っています。2 歳半以上の児を対象に、手術やその前後の処置について、こどもに直接説明するための絵本・動画・人形・模型を準備し、手術に対する心の準備の手助けを行っています。入院日に手術を予定している方は、手術当日の不安を軽減する目的で、予め「手術室探検ツアー」に参加することが可能です。