島根大学医学部附属病院

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アレルギーセンター

小児科_竹谷先生

センター長 竹谷 健 教授

気管支喘息、アトピー性皮膚炎、鼻アレルギー、アレルギー性結膜炎、食物アレルギー、薬剤アレルギー、アナフィラキシーといった、代表的なアレルギー疾患だけでなく、好酸球性副鼻腔炎、好酸球性肺炎、好酸球性消化管疾患、薬剤性肺炎などの専門的な診断と治療を要するアレルギー疾患に対しても、トップレベルの医療を提供します。

 

 

診療内容

 2017 年4 月にアレルギーセンターが開設されました。大学病院におけるアレルギーセンターの開設は、千葉大学病院、埼玉医科大学についで3 番目の開設となります。当センターでは、皮膚科、小児科、耳鼻咽喉科・頭頸部外科、呼吸器・化学療法内科、消化器内科、眼科の教員および各診療科のアレルギー疾患専門医が対応します。入院診療も各診療科にて対応します。当院は今までに食物アレルギー、鼻アレルギー、好酸球性消化管疾患などにおいて卓越した診療、研究成果をあげています。当センターでは、アレルギー疾患の新たな治療開発を目指す臨床研究も積極的に行います。

 

<特殊な診療内容>

皮膚科:アレルギー疾患の原因抗原特定に皮膚テスト(プリックテスト、パッチテスト)、血液検査(抗原特異的IgE 検査、免疫ブロット、好塩基球活性化試験)、誘発試験による検査を実施します。新規治療法の開発のための種々の臨床研究を行っています。難治性アレルギー(慢性じんましん、難治性アトピー性皮膚炎)に対する生物学的製剤治療を行います。

 

小児科:食物アレルギーに対する負荷試験、経口免疫療法および予防法の開発、治りにくいアトピー性皮膚炎や気管支喘息に対する治験や新しい治療に取り組んでいます。

 

耳鼻咽喉科・頭頸部外科:鼻アレルギー(スギ花粉症、ダニアレルギー)における舌下免疫療法を実施します。好酸球性副鼻腔炎の的確な診断、治療を行います。生物学的製剤による難治性疾患の治療(重症の季節性アレルギー性鼻炎に対してゾレア、鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎に対してデュピクセント)実施します。

 

消化器内科:好酸球性消化管疾患に対して、食物アレルゲンを除いた除去食を用いた治療、局所作用ステロイドを用いた治療を実施します。狭窄をおこした患者さんに対する食道拡張治療( バルーン拡張治療) も行います。
 

呼吸器・化学療法内科:難治性喘息の方に対する新たな治療として「気管支サーモプラスティ」と「抗体薬を用いた抗サイトカイン療法や抗IgE 抗体療法」を行っています。COPD(慢性閉塞性肺疾患)に合併する喘息(喘息とCOPD のオーバーラップ)を的確に診断し治療します。気管支喘息の身体活動性を評価する臨床研究を行っています。

 

<アレルギー疾患医療拠点病院に指定>

 2019 年3 月1 日当院がアレルギー疾患医療拠点病院に指定されました。当院を受診されたアレルギー疾患患者さんの診療のみならず、行政、県内の医療施設や薬局、学校、保健所などと連携して、県民の皆様におけるアレルギー疾患に関する知識の普及、島根県全体のアレルギー疾患診療のレベル向上と均てん化、アレルギー疾患に関する調査や研究に中心的な役割を果たして参ります。