センター長 新野 大介 教授
島根県での病理医の減少に対応するために、県内の病理医のいない病院の病理診断を当センターが担当し、島根県内の病院をサポートしています。
島根大学医学部附属病院病理診断センターは病理医のいない主に県内の病院の病理診断を担当する部門で、2023 年に新設されました。現在、島根県西部の済生会江津総合病院と船津内科医院の症例に対しての病理診断を行っています。今後、県内の常勤病理医のいない他の病院の症例についても、当センターで病理組織検査ができるよう働きかけ、島根県内の病理診断を支えて行く予定です。
「病理診断」は病理医が行っています。患者さんが病院に来院されると、適切な治療のために適切な診断が必要になります。「病理診断」は最終診断として大きな役割を果たします。患者さんの体より採取された病変の組織や細胞から顕微鏡用のガラス標本がつくられます。この標本を顕微鏡で観察して診断するのが病理診断です。ただ、病理医は全国的に減少していて、特に島根県では病理医の減少と高齢化が顕著です。一方、病理診断に要求される専門性は高まっており、症例数は増加しています。
島根大学医学部附属病院病理診断センターでは、今後、診断病院を増やしていき、県内の病理医のいない病院の病理診断を行い、県内の病院をサポートしていく予定です。