※各部署の情報は2025年7月1日現在です。
センター長 近藤 正宏 教授
島根県内どこに住んでいても最適な医療を安心して受けることができる体制づくりに取り組んでいます。
島根県では医師不足や医師・診療科の偏在という大きな問題を抱えています。さらに、高齢化が進み、交通インフラが十分に整備されていない地域では、遠方の病院までは通院できないという医療格差も問題となっています。その一方、 2024年4月から医師の働き方改革が施行され、医師の労働時間に上限が設けられました。そうした中で地域医療を守るには、学内外での業務の効率化が不可欠です。地域での医療を効率化するため、当センターでは現在オンライン診療に取り組んでおり、離島にある隠岐病院との間で、難病患者さんを対象として開始致しました。大学病院と隠岐病院の診察室をオンラインで接続することによって、隠岐の難病患者さんは隠岐にいながら専門医療を受けることが可能となりますので通院の負担が軽減されます。また隠岐病院に勤務する医師を大学の医師がサポートできるというメリットがあります。今後は県内各地の拠点病院へもこのオンライン診療を拡大し、県内どこに住んでいても、誰もが適切な治療を安心して受けることができる体制づくりに取り組んでいます。