島根大学医学部附属病院

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〒693-8501 島根県出雲市塩冶町89-1
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救急
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栄養サポートセンター

臨床検査科_矢野先生

センター長 矢野 彰三 准教授

多職種から構成される栄養サポートチーム(NST)によるチーム医療活動を行います。
カンファレンス・回診を通じて栄養評価、計画の立案や改善策の提案を致します。

 

 

診療内容

 NST は、看護師、管理栄養士、薬剤師を中心に、多くの医療スタッフによって支えられています。歯科口腔外科や言語聴覚士の協力により、咀嚼・嚥下や義歯調整、口内環境の改善にも力を入れています。食形態の調整、栄養補助食品の利用により、積極的に「食べる」を応援します。
 NST の対象は、栄養状態の不良な方、やせが強い方、嘔気嘔吐や食思不振のために食べられない方、胃瘻腸瘻や褥瘡のある方などです。各種手術や放射線治療、化学療法の前後における栄養状態や摂食の改善を目指す場合も NST の対象です。
 NST カンファレンスは毎週水曜日 2 時開始、その後病棟を回診します ( 写真1)。栄養量の過不足を検討し、前回からの変化や現在の状態に合わせて調整します。患者さんの思いに応えられるよう、全力でサポートします。

 

 

特徴

  

 NST 依頼書は医師以外の職種の方も記載できます。電子カルテの栄養時系列画面では、食事内容や点滴、栄養成分、検査値等の変化が一目でわかるようになっています。検査オーダー画面には NST セットがあります。NST セットの中のトランスサイレチン(TTR:別名プレアルブミン)を栄養の動的指標として活用しています。
 毎年 NST 研修会を行い、スタッフの意識と知識の向上に努めています。昨年度はコロナ前と同様に現地開催で実施し、特別講演では二階哲朗先生に当院の ICU-NST 活動についてお話していただきました(写真 2)。また、NST 専門療法士認定教育施設として栄養セミナーと実地研修を実施し、県内のNST 専門療法士の誕生・育成に貢献しています。これまでに県内の 8 施設、計 35 名が研修を修了しました。今年度も実施する予定です。