※各部署の情報は2026年9月1日現在です。

センター長 二階 哲朗 教授
合併症対策支援センターは院内急変に対応するRapid Response System の役割を担います。
院内急変に対応するRRT とCCOT の二つのチームが院内急変に対応します。
二つのチームが院内で起きる予期しない心停止を予防し、患者予後を改善します。
院内で発症する院内急変の予後は悪く、特に予期しない心停止を避けることが必要です。合併症対策支援センターでは院内急変に対応するRRS(Rapid Response system)の役割を担います。RRS では患者急変の早期発見と即時の対応、院内急変のサーベイランス・医療従事者の教育などの取り組みを行っています。当院では患者さんのこの状態が危険だと考える基準を設け(院内急変基準図①)、すべての医療者はこの基準のもと、急変対応の専門のチームRRT(Rapid Response Team)に連絡、チームメンバーが患者のもとに駆けつけ、初期対応を行います。そして初期対応後も患者さんの状態が不安定な場合はHCU およびICU に患者さんを移送し、専門チームが継続した医療を行います。また院内急変の基準を満たさずとも、医療者が懸念と感じたとき相談する窓口がCCOT(Critical Care Outreach Team) になります。CCOT は集中治療退室後の患者や人工呼吸管理を行っている患者を中心に定期的に病棟訪問を行い、病棟と連携し急変患者の早期発見に努めます。またEarly warning system を導入し院内の状態が悪くなった患者をモニターすることも開始しました。当院ではこの二つのチームが連携しあい院内急変に対応し、患者予後の向上を目指します。
当院では2019 年よりRRS を稼働しました。この活動により、予期しない心停止で発見される患者さんは減少傾向となり、患者予後に貢献しています。RRT とCCOT 二つのチームは連携しあい、定期的に院内急変の傾向を調査し、どのような対策が院内に必要か協議します。また院内急変に関する医療者に対する教育にも力をいれています。RRS の普及活動のため新職者への研修、また実際におきた急変事例の振り返り、そして実際の急変対応・蘇生がスムーズにできることを目的とした急変セミナーやICLS のセミナーを定期に開催します(写真②)。セミナーでは積極的にシミュレーション教育を取り入れ、効果的な教育が展開されます。RRS の活動により予期しない入院患者さんの死亡は減少し、合併症対策支援センターでは院内急変への対応は患者予後の改善だけでなく、院内で働く医療者が安心して医療ができるようになりました。
