※各部署の情報は2026年9月1日現在です。

センター長 坂本 達則 教授
顔面・頭蓋底領域の複雑な病態に対し、複数の診療科が連携して質の高い治療を提供します。
顔面・頭蓋底領域の病態は、頭部外傷に伴う頭蓋底・眼窩・顔面骨の骨折や血管損傷、トルコ鞍・前頭蓋底・鼻副鼻腔・眼窩・側頭下窩に発生する良性・悪性腫瘍、髄液漏、外鼻変形など多岐にわたります。これらの領域には、脳、眼球、鼻、口腔咽頭に加え、視神経・脳神経・主要血管など、生命維持および生活の質(QOL)に直結する重要な構造が密に存在しており、病態も解剖も極めて複雑です。そのため、正確な診断と安全な治療には高度な専門知識と熟練した技術、さらに診療科横断的な判断が不可欠です。
当センターでは、耳鼻咽喉科・頭頸部外科、脳神経外科、歯科口腔外科、形成外科、眼科が緊密に連携し、疾患ごとに最適な診療体制を構築しています。各診療科が単独で対応するのではなく、初期評価の段階から合同で症例を検討し、画像診断や機能評価を共有したうえで、診断・治療方針を決定します。
患者さんのご紹介に際しては、関連するいずれかの診療科にご連絡いただければ、センター内で連携し、必要に応じて包括的に対応いたします。
当センターでは、多診療科が一体となって治療戦略を立案・実行しています。開頭術、経鼻内視鏡手術、顔面・口腔・頸部からの外切開など、複数のアプローチの中から最適な方法を選択し、組み合わせること、根治性と低侵襲性の両立を図っています。治療方針は合同カンファレンスにおいて多角的に検討され、患者さん一人ひとりの病態に応じた個別化医療を実践しています。
手術においては、術中CT を用いたナビゲーションシステムのリアルタイムアップデート、神経・血管モニタリング、内視鏡・顕微鏡・外視鏡の併用など、先進的な手術支援技術を積極的に導入しています。これにより、安全性と精度の高い手術を実現しています。
また、嗅覚や視覚のようなQOLに直結する機能の維持・改善にも配慮をし、手術前後の評価を丁寧に行っています。 加えて、高度医療を持続的に提供するための教育・研究体制の整備にも力を入れています。医学部学生や研修医に対する頭蓋底解剖教育、3D 手術見学システムの活用、診療科横断的な卒後教育プログラムを通じて、次世代の顔面・頭蓋底外科を担う人材育成を推進しています。
