センター長 白石 吉彦 客員教授
我が国で初めてのへき地離島を含む地域医療の現場と大学をバーチャル空間で隔たりなく結ぶ総合診療教育研究施設です。
2021 年3 月より当院に設置された診療・教育・研究・マネージメントの機能を有する総合診療医により運営されるセンターで、国内最大の総合診療ネットワークを持つ組織になります。地域医療と大学を結ぶロールモデルとして我が国を牽引する役目を担っています。主に総合診療医養成に関する戦略的プロジェクト(IT 技術を駆使したTeal 型組織Neural GP Network) を中心に大学だけではなく、地域医療で奮闘する現場の優れたリーダー達が協力して運営しており、地域医療で需要が最も高い優れた能力を持つ総合診療医の養成を行い続けていくことが最大のミッションです。センター長は、へき地離島での長年の現場経験を有する白石吉彦が勤め、病院や出身の垣根を越えた多数の挑戦を開始しています。我々は、地域医療の現場へ持続可能な医療提供と、臨床・教育・研究を遂行できる総合診療エキスパートを島根から数多く輩出する事を目標とし続けます。
島根県の地域の病院で活躍する総合診療医がIT 技術を駆使したバーチャル空間でつながることで、離島を抱え東西に230 kmと長い島根県の距離ハンデを克服しました。地域医療現場の総合診療医が授業や地域での総合診療実習を通して医学教育に携わることで、地域医療のやりがいや苦労、面白さを直接伝えます。当センターのweb サイトでは、地域医療で活躍する為に必要な症候学、家庭医療学、さらにはマネジメント等の数多くの良質なビデオコンテンツを国立大学として初めて無料公開しています。また、我が国の総合診療医学を牽引する当センターの研究業績もわかりやすく報告しています。さらに、島根県で働く総合診療医はどのように志を持ち、現在の地で総合診療を行っているのかについても若者に向けて紹介しています。
こうした取り組みが、ソーシャルデザインとして認められ、Good Design2022 金賞に選ばれました。