島根大学医学部附属病院

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耳鼻咽喉科・頭頸部外科/こどものきこえサポートセンター

※各部署の情報は2026年9月1日現在です。

診療科長・センター長 坂本 達則 教授

生活の質(QOL)に直結する感覚器・機能臓器の疾患を専門的に診療します。
機能温存・改善を重視した医療を提供します。
次世代を担う高度専門医の育成に取り組んでいます。
島根県の難聴児への切れ目ない支援体制の中核を担います。 

 

診療内容

中耳疾患: 慢性穿孔性中耳炎に対する鼓膜再生療法を多数実施しています。また、真珠腫性中耳炎や耳小骨奇形など、伝音難聴を来す疾患に対して、聴力改善を目的とした手術を積極的に行っています。


感音難聴: 進行性感音難聴や加齢性難聴に対し、補聴器で十分なコミュニケーションが得られない場合には人工内耳手術を積極的に行い、QOL の向上を目指します。先天性難聴や小児の高度難聴に対しても、早期の人工内耳手術により言語コミュニケーションの獲得を支援しています。

めまい: 平衡機能検査などによる詳細な評価・診断を行い、原因に応じた適切な治療を提供します。


慢性副鼻腔炎: 経鼻内視鏡手術により副鼻腔を十分に開放し、病変の根治を目指します。ナビゲーションシステムや術中CT を活用し、手術精度の向上と安全性の確保に努めています。さらに、鼻部皮膚障害を予防するデバイス開発にも取り組んでいます。

鼻閉症: 鼻中隔弯曲症や肥厚性鼻炎に対し、経鼻内視鏡手術を実施しています。高度な弯曲症例では形成外科と連携し、鼻中隔外鼻形成術を行います。
 

鼻副鼻腔腫瘍: 経鼻内視鏡を用いた低侵襲手術により、十分な腫瘍切除と機能温存を両立します。


下垂体腫瘍・前頭蓋底腫瘍: 脳神経外科と連携して治療を行っています。

甲状腺・副甲状腺疾患: 内分泌代謝内科および放射線治療科と密接に連携し、多数の手術症例に対応しています。


頭頸部腫瘍: 口腔・咽頭・喉頭・唾液腺などの良性・悪性腫瘍に対応しています。根治性と機能温存の両立を目指し、他科と連携した再建手術(皮弁再建)も積極的に行っています。

気道疾患: 睡眠時無呼吸症候群、嚥下障害、音声障害などに対する検査および外科的治療を行っています。

 

特徴

 当科が扱う領域の臓器は、生活の質(QOL)に直結する機能を担っています。そのため、単に疾患を治療するだけでなく、「どのように生活の質を改善・維持できるか」という視点を重視した医療を提供しています。
 QOL を構成する要素は患者さんごとに異なります。私たちは患者さんおよびご家族と十分に対話を重ね、それぞれの価値観に寄り添いながら、最適な治療方針を共に選択していきます。

● こどものきこえサポートセンター
 新生児聴覚検査により出生1000 人あたり1 〜 2 人に先天性難聴が発見されますが、4 歳頃までに約4 人まで増加し、後天的に難聴が進行する例も少なくありません。難聴は聴力低下そのものに加え、言語発達の遅れ、学習・学力への影響、コミュニケーション困難による自尊心低下など、子どもの成長に幅広い影響を及ぼします。そのため早期発見に加え、継続的な難聴児の発見と、成長段階に応じた支援の継続が重要です。難聴児に関わる産科病院、小児科、耳鼻咽喉科、学校、行政の連携を強化し、難聴児に対する切れ目のない支援を行うため、島根県と協力してこのセンターを設置しました。2026 年秋からの本格稼働を目指しています。

<事業内容>
 難聴児に対しては実態把握と関係機関の連携強化を行います。保護者に対しては情報提供と勉強会を実施します。難聴について知りたい一般の方には情報提供と相談支援を行います。支援者・関係機関に対しては情報交換や勉強会の場を設けます。