診療科長 林田 健志 准教授
断らない医療を実践しています。高齢化に伴う足潰瘍や四肢の血流障害など、内科系疾患にも形成外科手技を用いて対応しています。
近年では、顔面神経麻痺、眼瞼下垂、血管腫など患者さんのQOL 改善を目的とした診療・手術が増加しています。
1)外傷
顔面骨骨折、切断指の治療、手指の骨折の外科治療、熱傷の治療など。
2)組織欠損後の再建
乳癌術後の乳房再建手術、神経移植による顔面神経麻痺の再建など。
3)リンパ浮腫
上下肢のむくみやリンパ漏に対して、顕微鏡を用いたリンパ管細静脈吻合やリンパ節移植。
4)母斑、血管腫、軟部腫瘍、皮膚悪性腫瘍
体表の母斑(あざ)や脂肪腫などについて外科的治療、レーザー治療を行っています。
5)瘢痕、ケロイド
外傷や手術の後に残ったきずあとの治療では、外科的治療と保存的治療があり、患者さんと相談の上でどちらの治療を行うか決定します。
6)褥瘡、足の難治性潰瘍
治癒しにくい創(きず)がスムーズに治癒するように管理します。
7)唇裂・口蓋裂、手・足の先天異常、その他の先天異常
先天性の唇顎口蓋裂、合指(趾)症、多指(趾)症、耳、臍の変形などの外科治療。
8)美容外科
二重まぶた作成や刺青除去などの自費美容診療。
2017 年6 月から形成外科診療科として診療を開始しました。2023 年度は約450 件の入院手術治療を行っています。高齢化に伴い、まぶたの疾患(眼瞼下垂)や足壊疽などの手術症例が増加しています。
再建分野では、国内でも指折りの診療を実施しており、マイクロサージャリーを用いた最先端の手術治療法の報告を続けています。また、広範囲熱傷においては、培養表皮などを用いた再生医療を行っており、侵襲の少ない治療を心がけています。手術治療のみならず、血管腫へのレーザー治療・硬化療法、ボトックスなどを用いた眼瞼痙攣や腋窩多汗症の治療など保存的治療も実施しています。
外来日は月・火曜日です。形成外科専門医1 名、専攻医1名の少人数スタッフで対応していますが、電話やメール等で連絡を頂ければ、迅速に対応いたします。