※各部署の情報は2025年7月1日現在です。
診療科長 角舎 学行 教授
内視鏡手術やラジオ波焼灼療法など最新の手術や、免疫療法、分子標的治療など
最新の薬物療法により、患者さんにとってベストの乳がん治療を行います。
乳がん患者数は年々急速に増加し、現在は日本人女性の臓器別がん罹患率の第1位を占め、日本人女性の9人に1人が乳がんになります。年齢別罹患率では 40 代から徐々に増加し、50 ~ 65 歳がピークとなります。
乳がんの根治を目指すためには早期発見と正確な診断が重要です。当院では、乳癌検診などで要精査となった方はできるだけ迅速に診察するようにしています。ご紹介いただいた週もしくは翌週には診察させていただきますので、乳房のしこりに気がつかれた方や乳がん検診で精密検査を勧められた方は、ぜひ当科に紹介していただいてください。
当科では、乳腺X線撮影(マンモグラフィ、トモシンセシス)、超音波検査、必要に応じて MRI、CT 等の画像診断、細胞診、針生検、さらにはマンモトーム ( デジタル型乳腺生検装置 )等の最新技術を導入し、乳癌の早期発見と確実な診断を目指しています。遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)の診断・治療に関しては、臨床遺伝診療部、産婦人科との連携の下で行っています。
当科の特色は、世界の最新治療を受けられることです。手術については整容性(乳房のバランスは綺麗さ)に配慮する方向に進んでいます。1.5CM 以下の限局した乳がんに対しては切除ではなくラジオ波(A M ラジオの周波数の電波)で焼灼することで切除した場合と同様の根治が得られ、整容性はメスを入れないので非常に綺麗です。また国内ではまだ少ない内視鏡手術を行なっており、手術の傷の小さな綺麗な乳房を残すことが出来ています。
薬物療法については、腫瘍内科医として著名な田村研治教授(先端がんセンター)と共に化学療法、免疫療法、分子標的治療を行っており、患者さんごとに最適な治療を受けることが出来ます。また国内の大規模臨床試験や国際治験に参加しており、世界の最先端の薬物療法を行うことが出来ます。
島根にいながら世界の最新治療を受けることが出来ますので、乳がんと診断されたらぜひ当科での治療を受けられることをお勧めいたします。