※各部署の情報は2026年9月1日現在です。

診療科長・センター長 角舎 学行 教授
内視鏡手術やラジオ波焼灼療法など最新の手術や、免疫療法、分子標的治療など
最新の薬物療法により、患者さんにとってベストの乳がん治療を行います。
●乳腺外科
乳がん患者数は年々急速に増加し、現在は日本人女性の臓器別がん罹患率の第1位を占め、日本人女性の9人に1人が乳がんになります。年齢別罹患率では40 代から徐々に増加し、50 〜 65 歳がピークとなります。
乳がんの根治を目指すためには早期発見と正確な診断が重要です。当院では、乳癌検診などで要精査となった方はできるだけ迅速に診察するようにしています。ご紹介いただいた週もしくは翌週には診察させていただきますので、乳房のしこりに気がつかれた方や乳がん検診で精密検査を勧められた方は、ぜひ当科に紹介していただいてください。
また、このたび乳腺外科に、小林 美恵(こばやし よしえ)先生が着任されました。小林先生は乳腺外科を専門とし、乳がんの診断から手術、薬物療法、術後フォローアップまで幅広い診療経験を有しています。また、日本乳癌学会認定乳腺専門医だけでなく、県内でも少ない指導医として、質の高い乳がん診療と若手医師の育成にも取り組んでいます。
小林先生は毎週木曜日と金曜日(隔週、月によって変更の場合あり)の乳腺外来を担当します。女性医師による診療を希望される患者さんにも安心して受診していただける体制が整い、これまで以上に迅速な乳腺診療・治療の提供が可能となりました。
当科では、乳腺X線撮影(マンモグラフィ、トモシンセシス)、超音波検査、必要に応じてMRI、CT 等の画像診断、細胞診、針生検、さらにはマンモトーム( デジタル型乳腺生検装置) 等の最新技術を導入し、乳癌の早期発見と確実な診断を目指しています。遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)の診断・治療に関しては、臨床遺伝・ゲノム医療センター、産科婦人科との連携の下で行っています。
●乳腺センター
乳腺センターは2023 年4 月に開設されました。乳がんは女性の部位別がん罹患率の1 位を占め、年々増加しています。また近年の乳腺診療は放射線科および放射線部(画像診断)、病理部(病理診断)、放射線治療科(放射線治療)、腫瘍内科(化学療法・分子標的療法・ゲノム医療)、遺伝診療部(HBOC 等の遺伝診療)、産婦人科(若年女性の妊よう性維持)、形成外科(乳房再建)、薬剤部(薬剤指導・副作用管理)、看護部門(乳がん看護認定看護師やリンパ浮腫外来など)等の連携による総合的な診療が求められています。当院はこれらの領域の専門医が多数所属する大学病院であり、多職種が連携してチームとなった「乳腺センター」を開設し、各診療部門間の連携をよりスムーズにして患者さんの利便性を向上させます。そして、都道府県がん診療拠点病院、がんゲノム医療連携病院として島根県における乳腺疾患診療の中心的役割を果たしていきます。
また、2025年度に行いましたスサノオマジックとのピンクリボンイベントなど、乳がん啓発活動も継続して行ってまいります。
●乳腺外科
当科の特色は、世界の最新治療を受けられることです。手術については整容性(乳房のバランスや綺麗さ)に配慮する方向に進んでいます。1.5CM 以下の限局した乳がんに対しては切除ではなくラジオ波(AMラジオの周波数の電波)で焼灼することで切除した場合と同様の根治が得られ、整容性はメスを入れないので非常に綺麗です。また国内ではまだ少ない内視鏡手術を行なっており、手術の傷の小さな綺麗な乳房を残すことが出来ています。
薬物療法については、腫瘍内科医として著名な田村研治教授(先端がん治療センター)と共に化学療法、免疫療法、分子標的治療を行っており、患者さんごとに最適な治療を受けることが出来ます。また国内の大規模臨床試験や国際治験に参加しており、世界の最先端の薬物療法を行うことが出来ます。
島根にいながら世界の最新治療を受けることが出来ますので、乳がんと診断されたらぜひ当科での治療を受けられることをお勧めいたします。
●乳腺センター
乳腺センターには、乳腺内分泌外科、形成外科(乳房再建)、放射線科・放射線部、放射線治療科、病理診断科、腫瘍内科(化学療法・分子標的療法・ゲノム医療)、臨床遺伝・ゲノム医療センター、産科婦人科、緩和ケアセンター、薬剤部、看護部、集中治療部、医療ソーシャルワーカー等の各診療部門のスタッフが加わっており、乳がんを主とした乳腺疾患患者さんのニーズに対応できる体制を整えています。