センター長 比良 英司 准教授
「地域医療と先進医療が調和する大学病院」の理念のもと、県内全域に対し先進医療や急性期医療を円滑に提供するために、入院、転棟、退院の一連の病床運用に関わる業務を病棟看護師長とともに行っています。
● 入院病床の弾力的活用・療養環境の調整
季節性変動のある疾患の増減や、大学病院ならではの高度医療のご要望等の状況にあわせて、早期に入院治療を受けていただけるよう、診療科を超えて病床配分の弾力的な調整を行っています。また、早期の在宅復帰の実現のため、個室を活用した療養環境の提供や、傷病回復状態に応じた病床への移動がスムーズに行えるよう、調整を行っています。
● 入院前から退院後まで、切れ目のない療養継続の支援
居住地の医療圏から離れて当院で治療を受ける方も少なくありません。ご紹介時から切れ目なく一貫した医療を受けられるよう、入院予約時に当センターにお越しいただき、現在の医療状況をはじめ、日常生活動作、ご家族構成等を含む生活環境を聴取し、入院前から退院後の療養環境の構築に必要な情報を収集しています。この情報は、入院病棟、外来、地域医療連携センターなど多部門で共有し、医療ソーシャルワーカーとの協働により、当院を起点に居住地等の医療機関と連携した継続性のある療養環境の提供・構築に役立てています。