センター長 君和田 友美 准教授
赤ちゃんとこどものための脳神経外科です。
「赤ちゃんの頭の形外来」開設しました!
< 初診予約方法>
「小児脳神経外科外来を予約したい」と伝えてください。
1) 紹介状あり→地域医療連携センター(TEL:0853-20-2061、平日8:30-19:00) を介してご予約ください。
2) 紹介状なし→小児科外来へ電話(TEL:0853-20-2383)にてご予約ください。7,700 円の保険外併用療養費が必要になります。
こども(15 歳以下)の水頭症、頭蓋内嚢胞、二分脊椎、頭蓋縫合早期癒合症、キアリ奇形、脳血管障害(もやもや病や脳動静脈奇形など)、頭部外傷、脳脊髄腫瘍などの多彩な中枢神経系疾患の外科治療を担当しています。成長・発達という要素を常に念頭において診療にあたらなければならない点が、成人医療とは大きく異なる特徴です。小児科など多くの関連診療科と密に連携しながら、低侵襲・短期入院で、丁寧な診療を心がけたいと思います。
● 水頭症・頭蓋内嚢胞:シャント術(脳室―腹腔シャント術や脳室―心房シャント術)に加え、病態に応じて神経内視鏡手術(第3 脳室開窓術や嚢胞開窓術)を行います。乳幼児の術後画像フォローは被曝低減のため、放射線科と協力して無鎮静高速MRI による撮影も導入しています。頭の大きさ等で心配のある方はご相談ください。
● 二分脊椎:出生前診断された場合には、産科と連携し出生前より対応します。脊髄髄膜瘤に対しては原則として出生24時間以内に、脊髄脂肪腫は病型に応じて適切な時期に手術を行います。脊髄終糸脂肪腫に対しては、最短3泊4日で退院可能です。お尻のくぼみ等で心配のある方はご相談ください。
● 頭蓋縫合早期癒合症:病型に応じて、生後6ヶ月未満児に対しては内視鏡支援下頭蓋縫合切除術+ヘルメット誘導療法も可能です。生後6ヶ月以降では、従来式の頭蓋拡大形成術を行います。
頭蓋縫合早期癒合症ではありませんが、位置性頭蓋変形(いわゆる向き癖)に対するヘルメット治療も開始しました。赤ちゃんの頭の形で心配のある方はご相談ください。 https://www.ahsjapan.com/partner/
● キアリ奇形・脊髄空洞症:症状がある場合もしくは脊髄空洞症が進行する場合には大孔部減圧術を行います。初回手術は硬膜外層切除術を加えて術中エコー検査にて十分減圧されていることを確認しています。必要に応じて硬膜拡大形成術を追加します。
● 脳血管障害:もやもや病に対しては、新たな脳梗塞予防のために血行再建術を行います。特に乳幼児は進行が早いため、可及的早期の手術を心がけています。脳動静脈奇形をはじめとする脳動静脈シャント疾患に対しては、病型に応じてカテーテル治療や開頭摘出術及びガンマナイフなどの定位放射線治療(他院に依頼)を組み合わせた治療を行います。
● 脳脊髄腫瘍:当院は小児がん連携病院に指定されています。治療は開頭または内視鏡による摘出術に加えて、組織型に応じて放射線治療や化学療法を組み合わせた治療を行います。