部長 馬庭 壯吉 教授
病気やけがで生じた様々な障害(身体機能、日常生活動作など)に対して理学療法、作業療法、言語聴覚療法を行い、日常生活の自立、社会復帰をサポートします。
主に入院中の患者さんの診療を行っています。
脳血管疾患等リハビリテーション(以下「リハ」という。)料(Ⅰ)、運動器リハ料(Ⅰ)、呼吸器リハ料(Ⅰ)、心大血管疾患リハ料(Ⅰ)、廃用症候群リハ料(Ⅰ)、がん患者リハ料の施設基準を取得しています。リハビリテーションを医師7 名、理学療法士26 名、作業療法士10 名、言語聴覚士4 名、看護師2 名が担当しています。主たる診療領域は入院患者さんのリハビリテーションで、2023 年は1日あたりの患者数は理学療法220 名、作業療法50 名、言語聴覚療法40 名にのぼります。これに加えて、手術後の患者さんや心臓リハビリテーション、脳卒中後の患者さんを対象とした外来リハビリテーションを実施しています。ほぼ全ての診療科の患者さんを対象とするとともに、年齢も新生児から高齢者まで幅広い年代をカバーしており、入院患者さんの30%以上の診療にあたっています。
1)超早期・周術期のリハビリテーション
患者さんのより早い回復を目指し、超早期のリハビリテーションに取り組んでいます。集中治療室には急性期医療を担う医師や看護師と一緒に早期の対応を進める専門チームが設置されています。また周術期についても安心して手術が迎えられるように術前リハビリを実施し、手術翌日からの療法の開始に取り組んでいます。
2)退院に向けたリハビリテーション
病状が落ち着いた患者さんは、個別のプログラムを立案し身体機能・生活機能トレーニングを進めるとともに、退院に向けて必要な準備を進めます。当部門の自宅復帰率は70%を超えており、退院時には在宅医療に関係するスタッフを含めて退院を支援する体制としています。
当部門は、特殊診療施設に位置づけられますが診療部門であるリハビリテーション科と協働して、様々な領域における専門的な治療プログラムを提供しています。(リハビリテーション科参照)