島根大学医学部附属病院

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〒693-8501 島根県出雲市塩冶町89-1
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救急
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臨床遺伝・ゲノム医療センター

rinshouiden_山本先生

センター長 山本 寛斉 教授

真に一人ひとりの患者さんに適した診療のために。
私たちは、遺伝医療・がんゲノム医療を必要とする方々を支援させて頂きます。

 

 

診療内容

 当センターは遺伝医療部門とがんゲノム医療部門で構成されています。遺伝医療部門では、遺伝に関するあらゆる悩みについて診療と遺伝カウンセリングを行っており、先天性異常症・遺伝性腫瘍・神経・筋疾患・高年妊娠・胎児の異常など多岐にわたります。遺伝学的根拠に基づいた情報提供を行い、遺伝子検査をご希望の際には意思決定における支援を行っていますが、遺伝情報は「生涯変わらない」「血縁者間で共有する」「将来が予想できる可能性がある」ため、倫理的側面などを慎重に考えて実施しています。がんゲノム医療部門では、病状が進行し標準治療が終了または終了見込みのがんや、希少がんの患者さんの腫瘍・正常組織のゲノム情報から、がんの発症や進展に関与する遺伝子異常を同定し、その異常に特異的に作用する薬剤の提供に繋げる医療を行っています。「がん遺伝子パネル検査」を受けることにより、同定された遺伝子異常ごとに、より効果のある治療が提供できる可能性があります。しかし、実際に治療につながる患者さんはまだ1 ~ 2 割と言われており、今後更なる発展が求められています。多職種が綿密に連携し、一人ひとりの患者さんに適した医療を提供致します。
 

特徴 

 

 遺伝医療部門では、遺伝性疾患およびがんゲノム医療の二次的所見に関する遺伝カウンセリング、出生前診断・着床前診断に関する遺伝カウンセリング、遺伝性疾患の診療に関わる倫理的問題の適正な処理と教育活動を行っています。がんゲノム医療部門では、がん遺伝子パネル検査によって得られたゲノム情報からがんの発症や進展に関与する遺伝子異常を同定し、適切な治療の提供に繋げる医療を行っております。「ゲノム」とは遺伝子をはじめとした遺伝情報の全体に対する総称であり、がんはゲノムの変化に伴って遺伝子が正常に機能しなくなったために生じる病気です。医療技術が進歩し、次世代シーケンサーという医療機器を用いることにより、短時間でゲノム情報の解析ができるようになりました。当院はがんゲノム医療連携病院に指定されており、現在保険適用となっている5 つのがん遺伝子パネル検査を提供しております。自費診療の検査を希望される場合は実施できる医療機関にご紹介致します。