部長 二階 哲朗 教授
C病棟3階に位置し同フロアのすべてを占めている手術部には最新の設備を備えた手術室が12 室あります。
また高度外傷センター内のハイブリットER 1 室でも手術部管理の手術が行われます。
手術部では、外科手術一般、高度先進手術、心臓血管外科(小児を含む) 手術、移植外科、内視鏡・関節鏡下手術、形成外科、精神科修正電撃療法のほか、経カテーテル的大動脈弁植え込み術や骨髄採取などが行われます。全身麻酔など全身管理が必要な手術においては専門の麻酔科医が行います。また多くの緊急手術が迅速に行える体制を整えています。
全12 室ある手術室のうち約70㎡を超える広さを有する手術室が7室あります。その中でも本邦トップクラスの約100㎡ある手術室にはダヴィンチ等の最新の手術機器が備えてあり、ロボット支援手術をはじめ移植手術や心臓血管外科手術などあらゆる種類の高度先進手術が施行されています。そして、全ての手術室には最新のモニターが設備されており、生体情報の記録保存だけでなく、当部情報システムとして各手術室管理を総合的に行うことができます。完全自動化されたこれらのシステムにより周術期の安全性が格段に向上しています。さらに、各手術で使用する鋼製小物およびコンテナは、ICタグによって管理できる先進的なシステムを使用しています。このシステムは術式に合わせた的確かつ迅速な手術準備および術後の異物残存防止にも十分に威力を発揮します。
当院の手術件数は同規模の大学病院の中でもトップクラスを誇り、その件数は近年著しく増加しています。2020 年以降のコロナ禍においても手術件数は増え続けており、今後さらに増加すると予想されます。今後も高度な医療の提供とより安全・安心な手術の遂行に努めて参ります。