診療科長 牧石 徹也 教授
どの科の病気かわからない、どの科を受診したらよいか分からない、そのような患者さんの初期診療を担当します。
当科のみで解決できる場合もありますし、当科のみでは難しい場合には各分野の専門家や各診療科と協力して診療して参ります。
● 外来では様々な訴えや不安を抱えて受診される患者さんの診療にあたります。原因不明の発熱や体重減少、痛みなどでお困りの患者さんをよく診ています。
● 入院では各専門科の専門性の狭間にある病気(例えば原因不明の発熱や浮腫など)や複数の病気・病態を抱える患者さんを他科と協力しながら診療しています。
● (患者さんへ)診療情報提供書(紹介状)は必ずしも必要ではありませんのでお困りの症状があればぜひ受診ください(ただし、お持ちでない場合には保険外併用療養費(選定療養費)をご負担頂く必要がございます)。
● (ご紹介下さる先生へ)診療情報提供書の内容については検査結果や処方内容などを中心に簡単なもので結構です。どうぞお気軽にご紹介ください。
● 我々は患者さんからのお話(病歴聴取)をとても重視しています。それをヒントに診察や検査を行い、そこから「臨床推論」という技術を用いて原因を解明していく専門性をもっています。何科を受診したらよいのか分からない、あるいはどこの科に行っても診断がつかなかった、という場合にお役に立てることを目指しています。
● 高齢化社会を反映して1 人で2つ以上の病気を持つ人が増えています。当科は複数の病気のバランスを考えながら総合的に診療することを得意とする科です。患者さんの問題点を整理して適切な専門診療科への橋渡しをすることも仕事ですが、他でなかなか診断がつかない症状や検査で異常が出にくい疾患に対して専門的に取り組む役割も担っています。また診療科をまたぐような分野である感染症診療なども得意としています。
● 当科では将来の地域医療を担う総合診療医を育てる役割も担っています。