島根大学医学部附属病院

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〒693-8501 島根県出雲市塩冶町89-1
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救急
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輸血部

yuketsubu_井上先生

部長 井上 政弥 講師

「輸血療法の実施に関する指針」及び「血液製剤の使用指針」を遵守し、安全で適正な輸血、細胞治療を提供します。

 

 

診療内容

 多くの方々の善意の献血によって得られた輸血用血液製剤を安全かつ適切に使用するために、輸血に関連する検査に加え、コンピュータシステムによる製剤管理、病院LAN を利用した血液製剤用保冷庫の温度監視、臨床検査技師による24時間体制の輸血検査を導入し、一元的に管理を行っています。自己血輸血にも対応しており、輸血部内で採血・保管管理を行っています。

 当院は日本輸血・細胞治療学会が実施している、安全を保障する輸血機能評価認定(I&A)の認証を受けており、今後も安全かつ適切な輸血医療を行うことができる体制を維持発展させていきます。

 

 

特徴 

 

<緊急輸血>

 緊急輸血時の体制整備を進めています。緊急輸血に迅速に対応できる搬送体制を整備しており、特に高度外傷センターでは緊急輸血用の輸血製剤を配置し、大量出血時の緊急輸血を迅速に行うことが可能となっています。さらに、大量出血時に生じる凝固止血障害に対し、大量輸血プロトコール(MTP)の運用、および同種クリオプレシピテートの投与体制を整えています。また、ドクターカーでの医師の出動に際し、現場で緊急輸血が行えるように、病院外輸血にも対応しています。

 

<細胞治療>

 造血幹細胞移植において、末梢血幹細胞の採取・保存処理、骨髄液の濃縮(赤血球除去、血漿除去)、臍帯血も含めた移植用造血幹細胞の凍結保存・管理を細胞治療認定管理師の資格をもつ臨床検査技師が行っており、造血幹細胞移植が安全かつ適切に行える体制を整備しています。さらに、造血幹細胞移植後の急性移植片対宿主病の治療に用いられるヒト(同種) 骨髄由来間葉系幹細胞の管理・運用を行っています。

 2021 年に、「CAR-T 細胞(キメラ抗原受容体改変T 細胞)療法」の提供可能施設として認定され、白血球アフェレーシスの実施及び調整・管理を行っています。
 また、高度医療への取り組みとして、感染症の迅速診断、間葉系幹細胞を用いた再生医療、iPS 細胞を用いた難治性疾患の病態解明などの先進的な研究を他診療科と協力して行っています。