わが国の胃癌治療の進歩はめざましく、その内容は高度化・多様化・専門化そして複雑化しています。そのため、胃癌の診療は複数の診療科が関与して診断・治療を進めていくことが求められています。手術の場合、病院当たりの手術症例数や術後の合併症の有無が患者さんの術後の回復見込みに影響することが分かっており、身体への負担が少ない手術を普及させていくことが重要と言えます。このような現状を踏まえ、日本胃癌学会は適切で質の高い胃癌治療を提供できる施設を認定する制度を発足しました。
　認定施設に認定されるためには診療実績や論文・学会業績、消化器内科医、外科医、病理医が常勤していることなどの14項目の申請条件を満たす必要があります。その中でも最も資格基準の厳しい認定施設Aは2023年3月現在全国で127病院のみしか指定されておらず、島根県内では唯一当院のみが認定されました。
　この制度により、患者さんに安心して最新の胃癌診療を受けていただくことが可能になると考えています。当院はこれからも知識と技術の向上に精進し、医療スタッフとの連携を強化し、予後の向上に努め地域に貢献したいと考えています。
  
 

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外科外来 電話：0853-20-2384